リモートワークに適した部屋づくりのポイント
リモートワークを快適に行うためには、まず十分な作業スペースを確保することを意識しましょう。周辺の雑音が気になる場合は、厚手のカーテンに変える、防音マットを床に敷くといった防音対策が効果的です。
また、室温や室内の明るさも集中力に影響するため、適切な空調や照明を整えることが大切です。他にも、デスクの配置変えや書類の収納スペースの確保、植物を取り入れるなどして、快適な作業環境を作りましょう。
部屋でのリモートワークが快適になるレイアウトのコツ

デスクの最適な配置や収納スペースの確保など部屋のレイアウトを工夫することで、リモートワークにおける作業効率を高められます。ここでは、部屋のレイアウトのコツを6つ紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。
デスクを壁に向かって配置する
デスクを壁や窓に向かって配置することは、集中力を高めるために効果的です。視界にテレビや本棚など気が逸れる要素が入らなくなるため、作業に集中しやすくなります。
仕事に必要なものだけが視界に入るよう工夫すれば、広い専用部屋がなくても十分に仕事モードに切り替えられるためおすすめです。
背中側のレイアウトを意識する
Webミーティングが多い職場では、目の前のスペースだけでなく、背後のレイアウトも意識しましょう。多くのミーティングツールでは、背景画像をぼかしたり画像を設定したりできますが、何かの拍子に背後が映り込むことがあります。また、背景と人物の不一致感などが気になることもあるでしょう。
そういう場合は、デスクを壁に向けて配置し、背後には何も置かないことが理想ですが、難しい場合は薄型のパーテーションを設置して背後を隠すようにするとよいでしょう。パーテーションを設置することで、クローズ空間が作られ、集中力もアップします。
コンセントが届く位置にデスクを設置する
リモートワークにはコンセントが欠かせません。ノートパソコンや外付けモニターなどの機器の接続によりコンセントを必要とすることが多いため、デスクの位置を考える際はコンセントの位置も考慮しましょう。
延長コードを使うとタコ足配線となって見た目が乱雑になり、ケーブルの管理が難しくなります。そのため、100円ショップやホームセンターで購入できる結束バンドや配線ベルトを使い、ケーブルを整理した後は、デスクの横の見えにくい場所に収納することをおすすめします。
また、ケーブルボックスを使ってケーブル類を隠して収納するのも効果的です。ノートパソコンの充電ケーブルやイヤホンなど、持ち歩くケーブル類にはタグを付け、収納ポーチに入れることで、紛失や忘れ物を防げます。
書類の収納スペースも確保する
リモートワークでは、資料や技術書等を参照する機会があるでしょう。会社から持ち帰った書類を扱うこともあるため、紛失や情報漏洩を防ぐため厳重に管理する必要があります。リモートワーク中にすぐに書類を取り出せるように、デスクの横に収納棚を配置することがおすすめです。
収納スペースが限られている場合や、ダイニングテーブルや寝室などで作業をする場合は、持ち運び可能な収納ボックスや大きな書類ケースを活用しましょう。ワゴンタイプの書類入れを活用するのもおすすめです。
緑を近くに配置する
リモートワーク環境に緑を取り入れることは、心身の疲れの癒しに効果的です。国土交通省の調査によると、緑が多い場所ほど「安らぎがある」「さわやか」「潤いがある」と感じる人の割合が高い結果となっています。
観葉植物を置いたり、外の緑が見える窓際にデスクを置いたりすることで、ストレスが軽減されて、より一層リモートワークに集中できるようになるでしょう。
リモートワーク専用の個室を作る
空き部屋があれば、リモートワーク専用スペースに改装するのも一つの方法です。プライベート空間とリモートワーク空間を切り分けることで集中力がアップし、仕事のパフォーマンスが向上します。
Webミーティングや電話が多い場合は、防音素材を使うことを検討してみてください。個室が難しい場合でも、L型パーテーションなどで簡易的な部屋を作ると、仕事に集中しやすくなります。
部屋でのリモートワークにおすすめのアイテム

リモートワークのためのスペースを確保したら、その空間をより快適にするためのアイテムの追加も検討しましょう。
パソコン作業が中心になると、肩こりや腰痛、むくみなどの症状が起こりやすくなります。マッサージやストレッチも大切ですが、アイテムを取り入れることも大切です。これから紹介するアイテムを取り入れて、快適な作業環境を整えましょう。
ノートパソコンスタンド
ノートパソコンを使ったリモートワークにおすすめなのが、ノートパソコンスタンドです。ノートパソコンスタンドは、画面の高さを目線に合わせた位置に調整できるため、猫背の予防や、首や肩の負担軽減につながります。スタンドの角度も調整可能なので、キーボードの操作が快適になり、作業効率が上がりやすいです。
デザイン性も考慮して楽しみながら自分専用のデスク環境を整えていくことで、モチベーションの向上にもつながります。
スタンディングデスク
スタンディングデスクは、立って作業をするためのデスクです。スタンディングデスクを使用することで、長時間座り続けることで悪化する姿勢を改善し、猫背や肩こりの予防になります。また、立っているときは全身の筋肉を多く使うため、脳への血流が多くなり、集中力を高める効果も期待できます。
スタンディングデスクとハイチェアを組み合わせることで、立ち座りを繰り返して気分転換ができるのでおすすめです。
デスク下収納
リモートワークに必要な道具や小物を収納するためにデスク下収納は便利です。デスク下に収納することで、デスクの上がすっきりして快適な作業環境となります。
収納する際は、ワゴンタイプや袖机を使用すれば、書類などが必要なときにすぐに取り出せるようになるのでおすすめです。セカンドデスクとしての使用も可能なので、参考書などを見ながらのPC作業に役立ちます。
足置き
足置き(フットレスト)は、足を休めるために使用するアイテムです。足置きを使うことで、正しい姿勢をキープしやすくなるため、血行促進により、腰痛やむくみの解消につながります。結果として腰や肩への負担が軽減されるので、長く仕事に集中できるのがメリットです。
床置きタイプやエアーマット、足の冷えを解消できるヒーター付きなどさまざまなタイプの足置きがあります。足を乗せたときのクッション性や質感なども考慮して、自分の目的や好みにあったものを選びましょう。
部屋でのリモートワークに向いている人の特徴

リモートワークを始める前に、自分自身がそもそもリモートワークに向いているのかをチェックしてみましょう。ここでは、リモートワークに向いている人の特徴や、仕事を効率的に進めるための工夫を紹介します。
パソコン作業に慣れている
リモートワークでは、基本的にパソコンでの作業が中心になります。PC業務に慣れていて、設定ミス等の軽度なトラブルにも対応できるスキルが必要になります。たとえば、Webミーティングに参加する際に時間がかかってしまうようであれば、業務に支障をきたしてしまいます。
そのため、ITやデジタル技術に関するリテラシーが高く、パソコン作業に慣れている人はリモートワークに向いているといえます。
集中力を維持できる
オフィスでは出社することで仕事モードに切り替わりやすいですが、自宅では仕事とプライベートの境目が曖昧になりがちです。そのため、出社しなくても集中力を維持できる人はリモートワークに向いているといえます。
集中力を維持できないと、家庭のことや趣味などに気を取られてしまい、業務が遅れてしまいます。リモートワークでは、作業用のBGMを流して仕事モードに切り替えるなど、集中力を維持する工夫が必要です。
自己管理能力が高い
リモートワークでは、常に上司や同僚が近くにいて進捗を管理してくれるわけではありません。そのため、わからないことがあればチャットや掲示板を使って積極的に質問し、問題を解決することが大切です。また、進捗に遅れがないように自己管理する力も求められます。
そのため、テキストコミュニケーションを円滑に行い、ToDoリストの作成やタスク管理ツールなどを使って漏れを防ぐことができる自己管理能力が高い人はリモートワークに向いているといえます。
孤独を感じにくい
自宅でのリモートワークは、オンラインでのコミュニケーションはあるとはいえ、基本的には一人で過ごす時間が長くなります。静かすぎる環境や、一人暮らしで誰とも直接会わない生活が続くことで、孤独を感じる人はリモートワークに向いていない可能性があります。
そのような場合は、カフェやコワーキングスペースなど、これまでとは違う環境で作業してみることも方法の一つです。また、朝礼や夕礼など短時間でも仕事仲間とオンラインで会話をすることで、モチベーションの維持や気分転換になります。
まとめ

リモートワークを快適に行うためには、十分な作業スペースを確保することが大切です。デスクの配置や収納スペースの確保、さらに緑を取り入れることで、作業環境が快適になります。また、便利なアイテムを活用することで作業効率の向上が期待できます。
自由度が高いリモートワークは、自発的に環境改善ができる人が向いています。とはいえ、少しの工夫でも快適なリモートワーク環境を作ることが可能です。本記事で紹介したレイアウトのアイデアやアイテムをぜひ取り入れてみてください。