エンジニア勉強会の主な種類

エンジニア勉強会には、主に以下のような5つの種類に分けられます。
- セミナー形式
- ハンズオン形式
- 読書会形式
- ハッカソン形式
- 独学形式
それぞれ詳しく見ていきましょう。
セミナー形式
「セミナー形式」は、講師が登壇し、参加者へ技術やノウハウを教える形式の勉強会です。参加者は講義を受けることで、現役エンジニアや業界人から有用な知識を得られます。
最近では「Zoom」などのWeb会議ツールを用いたオンライン開催も増えており、参加のハードルが下がっています。講師や内容にもよりますが、無料で実施されているセミナーもあるため、気軽に参加できるでしょう。
ハンズオン形式
「ハンズオン形式」は、参加者が手を動かしながら学べる形式の勉強会です。プログラミングやサーバー構築といった作業を実際に行えるため、実践的なスキルを養えます。
疑問点や問題点をその場で質問できることが多く、1人での実践に不安がある方におすすめです。元々は対面での開催がメインでしたが、コロナウイルス感染症の拡大を受けてオンライン開催も増えています。
読書会形式
「読書会形式」は、エンジニア関連の書籍や資料を参加者同士で読み進め、議論も交えながら学びを深めていく形式の勉強会です。分厚い書籍を1人で読むのは気が進まない方もいるでしょう。しかし、読書会形式であればみんなで読み進めるため、退屈感が和らぎます。
書籍の内容について議論することで、周りの意見から思わぬ気づきを得られます。ただし、書籍の場合は事前に購入が必要なケースが多いです。また、対面での開催が多いですが、Web上の資料を読み進めるようなケースはオンラインでも開催されています。
ハッカソン形式
「ハッカソン形式」は、チームで協力しながら課題を解決していく形式の勉強会です。アイデア創出などのニュアンスをもつ「ハック」に、協力してゴールを目指す「マラソン」を組み合わせ、このように呼ばれます。
課題に対して各メンバーがアイデアを出し合い、1つの成果物を制作します。成果物の完成度やアイデアの斬新さなどを競い合い、優秀なチームには賞品・賞金が与えられるケースも珍しくありません。本格的なテーマの場合は対面開催がメインですが、予選はオンライン開催といったケースもあります。
新たな知識・スキルの習得ではなく、それぞれの持ち味を活かしてチームで取り組むことが主眼です。同じ目的をもつメンバーと協力しながら親睦を深められるメリットもあります。
独学形式
「独学形式」は、独学したい人々が会場やオンラインで集まり、各自のペースで独学を進める形式の勉強会です。ハッカソン形式とは異なり、協力して勉強に取り組むわけではありません。各自が黙々と勉強を進めるため「もくもく会」とも呼ばれます。
1人では勉強がはかどらない方でも、学習環境を変えることで集中しやすくなるでしょう。また、共通の学習テーマをもつ人々と交流できるのもメリットです。対面開催・オンライン開催のどちらも盛んに行われています。
エンジニア勉強会に参加するメリット

エンジニア勉強会に参加するメリットは、主に次の4つです。
- 悩みや不明点を解決しやすい
- 最新情報・トレンド情報を収集できる
- 勉強仲間を見つけられる
- アウトプットの練習になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
悩みや不明点を解決しやすい
エンジニア勉強会に参加すれば、悩みや不明点を解決できます。独学だと、悩みや不明点を相談できる人がおらず、抱え込んでしまうケースもあるでしょう。しかし、エンジニア勉強会に参加すれば、講師やほかの学習者に質問・相談するチャンスがあります。自分では答えが見つからない場合でも、解決のヒントを得ることが可能です。
最新情報・トレンド情報を収集できる
エンジニア勉強会は、最新情報・トレンド情報を収集する場です。第一線で活躍する現役エンジニアに出会えるケースもあります。経験豊富な業界人から話を聞くことで、現場でしか得られない有用な情報を収集できるでしょう。最新情報・トレンド情報を入手できることは、周りと差別化するうえでも大きなメリットです。
勉強仲間を見つけられる
エンジニア勉強会に参加することで、勉強仲間を見つけられます。同じ学習テーマをもつ人々が集まるため、会話に困ることはないでしょう。お互いに勉強をサポートし合うことで、信頼関係の構築が可能です。
また、お互いの学習状況を共有することで競争意識が生まれ、モチベーションの向上にもつながります。
アウトプットの練習になる
エンジニア勉強会は、アウトプットの練習をする場としてもおすすめです。ハッカソン形式やハンズオン形式であれば、実践経験を通して成果物をアウトプットできます。
一方で、読書会形式であれば、議論を通して自分の考えを他人に伝える練習も可能です。実務に欠かせないアウトプットの経験値を増やすことは、仕事にも活かせます。
エンジニアの勉強会を検索できるサービス3選

現在では、全国各地・オンラインでさまざまな勉強会が開催されています。エンジニアの勉強会に参加したい場合、勉強会を検索できるサービスを活用するのがおすすめです。ここでは、エンジニアの勉強会を検索できるサービスを3つ紹介します。
- connpass(コンパス)
- TECH PLAY(テックプレイ)
- DoorKeeper(ドアキーパー)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
connpass(コンパス)
「connpass」は、IT系の勉強会に絞って検索できるサービスです。勉強会をカレンダー形式で検索できる機能があり、自分のスケジュールに合わせて探せます。主催者向けの機能が充実しており、主催者が無料で利用できる点も特徴です。
勉強会をグループとして扱えるよう設計されており、グループに参加すると次回開催情報などを受け取れます。また、定員オーバーの勉強会でも補欠として申し込むことで、参加できるチャンスがあるのも嬉しいポイントです。
TECH PLAY(テックプレイ)
「TECH PLAY」もconnpassと同様、IT系の勉強会に絞って検索できるサービスです。勉強会をカレンダー形式で検索できる、グループの作成・参加が可能など、基本的な機能はconnpassと似ています。
TECH PLAYの特徴は、参加者向けの検索機能が充実している点です。たとえば、ジャンルを指定して検索できるタグ機能や、グループを検索できる機能もあります。
DoorKeeper(ドアキーパー)
「DoorKeeper」は、IT系に限らず幅広い勉強会を検索できるサービスです。IT系の勉強会も、対面・オンラインを問わず豊富にあります。「プログラミング」などのトピックをフォローすると、興味がある勉強会の情報を受け取れます。
また、DoorKeeperアカウントがなくても、勉強会に申し込むことが可能です。参加費無料の勉強会も豊富にあり、手軽に勉強会を試しやすいサービスといえます。なお、前2つのサービスにおける「グループ」と同等の機能は「コミュニティ」と呼ばれます。
エンジニア勉強会を探す際のポイント

エンジニア勉強会を探す際のポイントは、主に次の3つです。
- 参加目的を明確にする
- 基本事項をチェックする
- アジェンダをチェックする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
参加目的を明確にする
最初に、エンジニア勉強会への「参加目的」を明確にすることが大切です。参加目的によって適した勉強会の形式も、検索キーワードも変わります。参加目的を明確にすることで、自分に合った勉強会を絞り込みやすくなるでしょう。
たとえば「独学を集中的に行うこと」が目的であれば、「もくもく会」などと検索すれば多数の候補がヒットします。また、「Pythonの実践力を高めること」が目的であれば、Pythonのハンズオン勉強会がよいでしょう。
基本事項をチェックする
気になるエンジニア勉強会があった際には、必ず基本事項(費用・日程・会場)をチェックしましょう。自分の予算やスケジュール、地域に合った勉強会でなければ、そもそも参加が難しくなってしまいます。
対面開催の勉強会だと、会場が遠方のために参加できないケースもあります。また、講師や内容によっては、参加費用がかなり高額なケースもあるでしょう。自分の参加条件に合致しているかを判断するために、基本事項はしっかりチェックしてください。
アジェンダをチェックする
気になるエンジニア勉強会があった際には、アジェンダ(予定表)もチェックしてください。アジェンダには、具体的に扱うトピックや時間割などが記載されています。アジェンダに目を通し、学びたい内容が含まれているかチェックしましょう。
また、質疑応答の時間があるかもチェックポイントです。質疑応答に十分な時間が確保されていれば、勉強会のなかで生じた不明点をしっかり解消できます。
エンジニア勉強会の参加に向けた準備

エンジニア勉強会を有意義な時間にするには、参加前にしっかり準備することが大切です。エンジニア勉強会の参加に向けた準備作業として、以下で紹介する2つを押さえておきましょう。
オフライン勉強会には名刺を用意しておく
参加するエンジニア勉強会がオフライン開催(対面開催)の場合、名刺を用意しておきましょう。名刺を相手に渡すことで、自分の名前を覚えてもらいやすくなります。講師や勉強仲間に自分を印象づけ、人脈を広げられます。参加条件に指定がなければ名刺の持参は任意ですが、用意しておいて損はありません。
質問したい内容を整理しておく
悩みや不明点を抱えている場合は、質問したい内容を整理しておきましょう。講師に質問できる時間は限られています。質問したい内容が整理されていないと、余計な時間を奪ってしまいます。反対に、スムーズに質問できれば相手からの印象がよくなるため、人間関係を構築するうえで効果的です。
まとめ

エンジニア勉強会は、情報収集やアウトプットの練習、効率的な独学などに役立つ場です。セミナー形式やハンズオン形式、ハッカソン形式など、さまざまな種類があります。
エンジニア勉強会を探す際には参加目的を明確にし、基本事項やアジェンダをチェックすることが大切です。また、適切な準備をしておくことで勉強会が有意義なものになります。エンジニア勉強会に参加したい方は、今回の内容をぜひ参考にしてください。