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Chrome拡張機能とは?自作する方法も解説

Google Chromeは、Googleが提供するウェブブラウザで、その利便性から多くのユーザーに支持されています。また、Chrome拡張機能を活用してブラウザをカスタマイズすることで利便性をさらに高めることができます。

本記事では、Chrome拡張機能の概要やメリット、自作方法、さらに業務での活用事例や注意点まで幅広く解説します。Chrome拡張機能を効果的に活用することで、日々の作業効率やブラウジングの快適さを向上させましょう。

更新日: 2025/04/28
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Chromeの拡張機能とは

 

Chrome拡張機能は、Chromeに追加できるツールやユーティリティのことで、ブラウザの機能を拡張したり、新たな便利機能を追加したりできます。拡張機能はChromeウェブストアから簡単にインストールでき、多くのカテゴリや用途に対応したツールが提供されています。

たとえば、ブラウザの快適性を向上させるツールや、作業効率を向上させるツール、セキュリティ面を向上させるツールまで幅広い種類が存在します。自身の目的に合わせた拡張機能を追加することで、より快適にブラウザを利用できるでしょう。

 

Chromeの拡張機能を使うメリット

 

Chrome拡張機能は数多くのツールが提供されており、上手く活用することで大きなメリットを得られます。ここでは、Chromeの拡張機能を使うメリットについて解説します。

 

ブラウザのカスタマイズ

Chromeウェブストアでは、さまざまなカテゴリのChrome拡張機能が豊富に提供されています。拡張機能は複数インストールできるため、目的に合わせて拡張機能を組み合わせることで、自分が使いやすいようにブラウザをカスタマイズできます。

また、各拡張機能には設定オプションが用意されているケースが多く、自分のニーズに合わせて設定を細かく調整することで、より自分好みにカスタマイズを行えます。

 

作業効率の向上

Chrome拡張機能を活用すれば、作業効率の向上を図ることも可能です。たとえば、文章の自動校正ツールを使えば、誤字脱字をチェックする手間を省けるため、文章作成の効率が向上します。

また、ブラウザのタブを管理できるツールを活用すれば、情報収集の効率を向上できるでしょう。タブ管理ツールは、開きすぎているタブを一時的に閉じて消費メモリを節約したり、あとで使いたいタブをまとめて整理したりする機能であり、複数のサイトから情報を収集するような状況で役に立ちます。

 

セキュリティの向上

Chrome拡張機能にはセキュリティを向上できるツールも提供されています。たとえば、広告ブロッカーを活用すれば悪意のある広告をブロックできるため、ウイルス感染のリスクを抑えられます。

また、フィッシングサイトを検知し、ユーザーに警告を表示する拡張機能もあります。このような拡張機能を活用することで、不注意による危険なサイトへのアクセスを未然に防ぐことが可能です。

 

Chrome拡張機能の自作方法

 

Chrome拡張機能は、Chromeウェブストアから入手できるほかに、自作することも可能です。拡張機能はHTML、CSS、JavaScriptなどを用いて開発されるため、Webページを作成した経験があれば比較的簡単に自作できます。ここでは、基本構造や実際の開発ステップについて詳しく見ていきましょう。

 

Chrome拡張機能の基本構造

Chrome拡張機能は、manifest.jsonや、UIファイル、JavaScriptファイルなどから構成されます。中心となるのがmanifest.jsonと呼ばれるファイルです。このファイルには拡張機能の名前やバージョン、アイコンなどを記述します。

UIファイルでは、HTMLファイルやCSSファイル、Imageファイルなどを用いてデザインや設定画面の構築を行い、実際のユーザーインターフェースを作成します。なおユーザーインターフェースとは、利用者(ユーザー)と製品・サービスの接点(インターフェース)のことです。拡張機能のデザインや設定画面などの見た目・使いやすさを表わします。

また、拡張機能の動作をJavaScriptで構築します。これらのファイルを組み合わせることで、Chrome拡張機能として動作させることができます。

 

manifest.jsonの作成

まずは、manifest.jsonを作成し、拡張機能の基本情報を記述します。このファイルでは、拡張機能のアイコンや名前、現在のバージョン、実行するスクリプト・ブラウザから要求する権限などを指定します。

たとえば、Webページにアクセスする権限を制御する場合、その設定をこのファイルで明記します。そのほかに、manifest.jsonは拡張機能における設定全般を記述していきます。

 

UIファイルの作成

拡張機能にユーザーインターフェースが必要な場合は、HTMLファイルやCSSファイルを用意します。HTMLファイルでは基本的な文書、テキスト、画像、リンクなどの要素を定義するのが役割です。一方CSSファイルでは、デザインやレイアウトを指定するためのファイルで、色、フォント、配置などの見た目を指示する役割があります。

HTMLファイルやCSSファイルを用いて、拡張機能のアイコンをクリックした際に表示されるポップアップウィンドウのデザインや、設定画面のレイアウトを作成します。また、カラースキームやフォントをCSSで指定することで、視覚的にわかりやすいデザインに仕上げることが可能です。

 

JavaScriptファイルの作成

拡張機能の動作を実装するためのJavaScriptファイルを作成します。JavaScriptに動作内容を記述することで各機能を実装することが可能です。たとえば、ワンクリックでブラウザ画面の色合いを変更したり、Webページの内容を取得して表示したりする機能など、さまざまな機能を実装できます。

また、必要に応じてChrome APIを活用することで、ブラウザの機能をより広範囲に操作できるようになります。

 

拡張機能のテスト

拡張機能が正しく動作するかを確認するため、ブラウザでテストを行います。テストを行うには、拡張機能ページでデベロッパーモードを有効化し、作成したファイル群を含むフォルダを読み込むことで実際の動作を確認できます。

作成した拡張機能の読み込みが完了すると、Chromeのツールバーに拡張機能のアイコンが表示されます。

 

Reactを使った拡張機能の作成方法

Chrome拡張機能はJavaScriptで動作するため、Reactを使って作成することが可能です。ReactはJavaScriptのライブラリで、WebサイトやWebアプリのユーザーインターフェース開発に用いられます。

Reactを用いることで、コンポーネントベースの設計を行えるため、開発効率を向上させることが可能です。コンポーネントベースとは、ソフトウェア開発においてアプリケーションを再利用可能な小さな部品(コンポーネント)に分割して構築する手法です。

たとえば、同じデザインを複数の画面で使いたい場合、Reactコンポーネントを活用すれば一度作成したコードを簡単に適用できます。

 

業務での活用事例

 

Chrome拡張機能を上手く活用すれば、さまざまな業務において作業効率の向上に期待できます。ここでは、エンジニアが業務でよく使う代表的な拡張機能を紹介します。

 

ドキュメントの翻訳

エンジニアの業務では、最新の技術情報やドキュメントが英語でのみ公開されているケースが多くあります。そのため、Google翻訳と呼ばれる拡張機能を導入することで、効率的に情報を収集することが可能です。

Chromeではサイト全体を翻訳する機能が標準で搭載されていますが、Google翻訳などの拡張機能はサイト内の特定の文字列のみを翻訳できる機能を搭載しています。そのため、日本語サイト内の特定の英語部分のみを翻訳したい場合などに有効です。

 

情報収集の効率化

エンジニアの業務では、複数のWebサイトから情報を収集することも多く、タブが増えすぎて情報の整理が困難になる場面があります。そのため、OneTabというタブ管理ができる拡張機能がよく利用されます。OneTabは、複数のタブを1つのリストにまとめてタブの整理とメモリ使用量の削減するために使用される拡張機能です。

タブ管理やメモ機能のある拡張機能を導入することで、Webサイトからの情報が整理しやすくなり、より効率的に情報収集を行うことができます。

 

PCのリモート操作

エンジニアの業務では、自宅や職場にあるPCを離れた場所から操作したいという場面もあるでしょう。その場合は、Chrome Remote Desktopなどの拡張機能を使って、ブラウザ経由でのPCのリモート操作を行うケースがあります。

リモート操作を行うことで、そのPCでしか動作しないシステムや、そこにしか保存されていないファイルを離れた場所から利用することが可能です。

 

Chrome拡張機能の注意点

 

Chrome拡張機能は便利なツールが揃っていますが、いくつか注意しなければならない点も存在します。以下に、Chrome拡張機能の注意点について解説します。

 

ブラウザのパフォーマンスが低下する場合がある

Chrome拡張機能は複数のツールを追加することが可能ですが、追加しすぎるとメモリの消費量が増えて、ブラウザのパフォーマンスが低下する場合があります。業務を効率化するために拡張機能を追加したにも関わらず、追加しすぎてブラウザの動作が遅くなってしまうと業務が進められなくなり非効率となります。

こうした事態を防ぐために不要になった拡張機能は削除するように心がけましょう。Chromeのメニューから「タスクマネージャ」を開くと、各タブや拡張機能ごとのメモリ使用量やCPU使用率を確認できます。そのため、ブラウザのパフォーマンスが落ちたと感じる場合は、タスクマネージャを確認して不要な拡張機能は削除することが大切です。

 

セキュリティリスクがある

Chrome拡張機能の中にはウイルスに感染させたり、個人情報が外部へ送信されたりするような、悪意を持った動作をするものがあるため注意が必要です。こうしたリスクを抑えるためにも拡張機能をダウンロードする際は、開発元や提供元が信頼できるか確認するようにしましょう。

また、不審なレビューがあるものや、極端にユーザー数が少ないものは警戒することが大切です。

 

Chrome拡張機能のアップデートによる不具合

Chrome拡張機能は、アップデートにより仕様が変更されることがあり、アップデートを怠ると正常に動作しなくなる場合があります。

それだけではなく、アップデート前のセキュリティの脆弱性によってウイルスに感染するリスクもあるのです。拡張機能のアップデートでは、機能を更新するだけでなくセキュリティの脆弱性を改善する目的でも実施されます。拡張機能の最新版がでたらすぐにアップデートするようにしましょう。

 

まとめ

 

Chrome拡張機能はさまざまなツールが提供されており、上手く活用することで業務での作業効率を向上させることもできます。

また、Webページを作成するための基本的な知識があれば、拡張機能を自作することも可能です。Chromeウェブストアに求めているツールがない場合や、特定の作業に活用したい機能などは自分で開発してしまうのがおすすめです。

本記事を参考にChrome拡張機能を活用し、より快適なブラウジングを実現してみましょう。

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