SQLを勉強できるおすすめサイトとは？無料で利用できるサイトも紹介

SQLとは

SQL（Structured Query Language）とは、データベースを操作するためのコンピュタ言語のことです。SQLを活用すれば、データベースに保存されている膨大なデータを効率的に利用できます。SQLを使うと、以下のような操作が可能です。

• データの検索（SELECT）
• データの挿入（INSERT）
• データの更新（UPDATE）
• データの削除（DELETE）
• テーブルの作成や管理（CREATE、ALTER、DROP）

データベースの形式には、階層型やネットワーク型、リレーショナル型などがありますが、現在では表形式でデータを扱うリレーショナル型が主流です。

代表的なリレーショナル型データベースとして、PostgreSQL、Oracle Database、Microsoft Access、Microsoft SQL Server、MySQLなどがあります。さらに、SQLは国際標準化されているため、さまざまなデータベースで共通して利用することが可能です。

SQLを勉強するメリット

ここでは、SQLを勉強するメリットを4つ解説します。

キャリアの幅が広がる

SQLはデータベースエンジニアだけでなく、バックエンドエンジニアやデータアナリスト、マーケターなど、幅広い職種で活用されるスキルです。

例えば、バックエンドエンジニアの場合、データベースとアプリケーションの連携を効率的に行うためにSQLの知識が欠かせません。また、現代のビジネスでは、データに基づく意思決定が求められる場面が増えているため、SQLのスキルがあることはキャリア形成に有利です。

業務の効率化につながる

SQLのメリットは、データを手作業で処理するよりも、業務効率を大幅に向上させられる点です。例えば、毎月の売上レポート作成や在庫管理などの定期的な作業をSQLで自動化することで、数時間かかっていた作業を数分で完了できます。

また、膨大なデータは手作業で集計を行うと時間がかかるうえに、入力ミスが発生するリスクもあります。しかし、SQLを使えば、正確かつ迅速にデータを処理することが可能です。さらに、Excelや基幹システムと連携してデータを処理することで、より戦略的な分析も可能となります。

なお、GoogleスプレッドシートであればQuery関数を利用することができます。Query関数を利用すれば、データのフィルタリングや並び替え、集計、グループ化などSQLと同様の処理を行うことが可能です。また、基本構文もSQLと共通しているため、SQLに慣れていれば簡単に扱うことができます。

データ分析スキルが向上する

現在の情報社会において、大量のデータ収集と分析・有効活用は不可欠です。そのため、ビジネスパーソンのデータ分析スキルの重要性が高まっています。

SQLを習得することで、データを自由に操作できるようになり、統計的な分析や予測がスムーズに行えるようになります。さらに、データの正規化やインデックスの最適化といった高度なデータ処理技術も理解でき、スキルの幅が広がります。

キャリアアップにつながる

SQLは、エンジニアだけでなく、データを扱うあらゆる職種で求められるスキルであり、習得することで自身の市場価値を高められます。特に、データ活用を積極的に推進する企業では、SQLを駆使できる人材は極めて重宝される傾向が顕著です。

さらに、フリーランスや副業を考えている人にとっても、SQLのスキルは大きな武器となります。企業のデータ分析案件や、データベースの最適化業務など、SQLを活用した仕事の需要は高く、スキルがあれば高単価の案件に携わることも十分に可能です。

SQLを勉強できるおすすめサイト【理論や概念を学びたい人向け】

SQLの基礎を理解するには、理論や概念を押さえることが大切です。ここでは、SQLの理念や概念を学びたい人に向けたおすすめサイトを紹介します。

Udemy

Udemyは、オンラインで学習できる動画コンテンツサイトです。さまざまなジャンルの学習コースが公開されており、SQLを学べる講座も豊富に用意されています。以下は、SQLを学べる講座の一例です。

Udemyの講座は基本的に有料であるものの、頻繁に実施されるセールを活用することで、手頃な価格で受講が可能です。さらに、返金保証制度も設けられているため、安心して学習に取り組めます。

paizaラーニング

paizaラーニングは、オンラインのプログラム入門学習サイトです。環境構築が不要なため、PCとインターネット環境があればすぐに学習を開始できます。実務に直結するコーディングスキルを身につけたい人におすすめです。

SQLを学ぶ学習コースも用意されており、一部の入門講座は無料で公開されているので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

ドットインストール

ドットインストールは、3分以内の動画コンテンツで学べることを特徴にした学習サイトです。スマートフォンからも気軽に視聴できます。

ドットインストールでは、実践的に学べる豊富なレッスンが用意されており、SQLについても学べます。

SQLを勉強できるおすすめサイト【手を動かしながら学びたい人向け】

SQLを効率よく習得するには、実際に手を動かして学ぶことが重要です。ここでは、手を動かしながら学びたい人に向けたおすすめサイトを紹介します。

Progate

Progateは、「初心者から、創れる人を生み出す」ことをコンセプトとしたオンライン学習サイトです。初心者から中級者向けのプログラミング学習コースが用意されており、ブラウザ上でコーディングを体験できることが特徴です。

Progateでは基本を習得した後も、実際に手を動かしながら学び続けられるため、SQLの活用スキルを自然と身につけられます。

TECH Projin

TECH Projinは、基礎から応用まで幅広い問題に取り組めるエンジニア向けの学習サイトです。実務に近い問題も多く組み込まれているため、実践的なスキルを身につけられます。

SQL攻略

SQL攻略は、ブラウザ上で実習しながらSQLを学べるサイトです。SQLだけではなく、正規化についても解説されているため、網羅的な知識を身につけられます。SQLの入門者や、基本情報技術者試験の受験者におすすめです。なお、SQL攻略ではすべての問題を無料で利用可能です。

SQLZoo

SQLZooは、SQLに関する練習問題を無料で提供している学習サイトです。基本的な構文の理解から、応用的なクエリの作成まで幅広い問題を提供しています。ブラウザ上で動作する学習環境が提供されているため、環境構築の手間なく、すぐに実践的な学習を開始できます。

SQL Fidle

SQL Fidleは、ブラウザ上でデータベースの作成やSQLの実行を試せるサイトです。データベースエンジンはMySQL、Oracle、PostgreSQL、SQLite、My SQL Serverの5種類を利用可能です。環境構築をせず、すぐにSQLを学習できます。すでにSQLをある程度習得した方が、実際の動作を試したいときに便利なサイトです。

SQLを習得するまでの勉強ステップ

SQLを効率よく習得するためには、基礎から実践まで段階的に進めることが重要です。単にSQLの構文を覚えるだけでなく、実際に手を動かして操作し、データベースの概念を理解しながら学習を進めることで、より実践的なスキルが身につきます。

ここでは、SQLを習得するための学習ステップについて詳しく解説するため、ぜひ順番に進めてみてください。

1.基本構文の学習

SQLを学ぶための第一歩として、データベースの基礎知識とSQLの基本構文を学ぶことが重要です。

まずは、紹介したおすすめサイトや書籍を活用し、基本的なコマンドの意味や使い方を理解しましょう。SQLの基礎構文をしっかりと学ぶことで、後の実践的な学習がスムーズに進みます。

2.演習問題

基本構文を学んだら、実際に手を動かして学習することが大切です。SQLは実際にコマンドを試すことで理解が深まるため、実際に演習問題に取り組める学習サイトを活用し、学習を進めていきましょう。

ただ暗記するのではなく、「なぜこのSQLが必要なのか？」と考えながら学習すると、より応用力が高まります。

3.環境構築

より本格的にSQLを学ぶために、実際にデータベース環境を構築してみましょう。MySQLやPostgreSQLは無料で利用でき、実務でも広く使われているため、学習ツールとしておすすめです。

環境構築の方法としては、ローカルPCにインストールする方法や、Dockerなどの仮想技術を活用する方法などが挙げられます。環境構築を通じて、データベースの管理や設定の知識も深めていきましょう。

4.SQLの実践

環境構築が完了したら、実際にSQLを使ってデータベースを操作してみましょう。実務で使われるようなデータを操作しながら学ぶと、実践的なスキルが身につきます。

まずは、JOINを使った複数テーブルの結合、INDEXを活用した検索の最適化、GROUP BYを用いた集計処理などを試してみましょう。

まとめ

SQLは、膨大なデータを扱うために欠かせないコンピュータ言語です。特に、データの分析や有効活用が求められる今、SQLを習得することは多くのメリットがあります。

本記事で紹介した学習サイトを活用することで、独学でも効率的に学習を進めることが可能です。SQLをまだ使ったことがないエンジニアの方も、業務の効率化やキャリアアップを目指してSQLを学んでみてはいかがでしょうか。